京都大学数理解析研究所の勝股です。
4月26日(木)11:00から当研究所の宮部 賢志氏が以下の講演を行いますので、 ご連絡いたします。どうぞお気軽にお越しください。 ========== Time: 11:00-12:00, 26 Apr, 2012 Place: Rm 478, Research Building 2, Main Campus, Kyoto University http://www.kyoto-u.ac.jp/en/access/campus/main.htm (See 34) 京都大学 本部構内 総合研究2号館 4階478号室 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm (34番の建物)
Speaker: Kenshi Miyabe (Research Institute for Mathematical Sciences, Kyoto University)
Title: 予測限界とランダムネス
Abstract: 前半では微分可能性とランダムネスの関連について話をする. 最近になって,ランダムネスの諸概念が微分可能性により特徴付けられる事が分かってきた. 計算可能ランダムネスよりも強いランダムネスでは, 「計算可能+古典的性質」という形で表されるのに対し, 計算可能ランダムネスよりも弱いランダムネスでは, より強い計算可能性が必要になる. 講演者は微分定理が成り立つ点の集合がランダムネスの諸概念に一致するような関数族が, 積分テストから自然に導かれる事を示した. この関係から上記の理由は自然に説明できる事を示す.
後半はアルゴリズム的確率について話す. 最初に,Solomonoffのアルゴリズム的確率がなぜ重要なのか話す. そして上記の微分定理によるランダムネスの概念の特徴付けを使って, アルゴリズム的確率がより自然な形に拡張される事を示す. その他,今後行いたい拡張についても列挙する.
今回の発表は日本語で行います.
現段階でのスライドを以下のページにアップしましたので, 興味のある方は予めご覧ください. http://kenshi.miyabe.name/wordpress/?p=677&lang=ja