数理論理学セミナーのご案内
日時:1月25日(金)15:00から 場所:東京工業大学 大岡山西8号館W棟11階 W1101セミナー室
話者:宮部賢志(京大数解研) 題目:一様Kurtzランダムネスに対する独立性定理 概要: アルゴリズム的ランダムネスでは,ある2進無限列がランダムかどうかについて,様々な定式化を与える. Martin-L"ofランダムネスはそのうちの一つで,次のような結果が知られている. 「ある列がMLランダムであることと,その列の奇数番目の文字の列AがMLランダムかつ,偶数番目の文字の列が,Aから見てMLランダムであること,が同値となる」 この定理はvan Lambalgen's Theoremと呼ばれているが,日本語では独立性定理と呼んでいる.
ランダムネスの理論では様々なランダムの概念を考察する. 他のランダムの概念に付いては,独立性定理が成り立たないことが知られていたが,筆者は一様相対化の場合は,Schnorrや計算可能ランダムについて,独立性定理が成り立つことを主張した. その後,Demuthランダムネスについても同様の結果が知られている.
本発表では,Kurtzランダムネスの一様相対化の場合の独立性定理について報告する.
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