数学基礎論サマースクール2018のお知らせ
以下の要領で数学基礎論サマースクール2018を開催します.よろしくお願いします.
主題:証明論,特に算術の無矛盾性証明
概要: 不完全性定理によりペアノ算術 PAの無矛盾性は厳密には有限的に証明できないが, ゲンツェンは順序数 ε_0 までの超限帰納法を用いて, カット消去法によって PA の無矛盾性を,ある意味で有限的に証明した. その後,アッカーマンはヒルベルトの ε 計算を用いた PA の無矛盾性の証明を, ゲーデルは直観主義算術を介した PA の無矛盾性の証明を与えている.
証明論の古典とでも呼ぶべきこの三つの無矛盾性証明は, 互いに深く関係しながらも全く異なる発想のもとで同じ目的を達成する興味深いもので, 技術的にも現在の証明論や理論計算機科学の基礎となる重要なものでもある. 今回の数学基礎論サマースクールではこの三つの無矛盾性の証明と, この三つの無矛盾性証明から始まる証明論の発展を紹介する.
日時:2018年9月3日(月)から6日(木) 場所:神戸大学六甲台第2キャンパス内工学研究科LR棟5階LR501教室 http://www.kobe-u.ac.jp/guid/access/rokko/rokkodai-dai2.html 住所:神戸市灘区六甲台町1-1
講師および内容: 秋吉亮太:ゲンツェンのカット消去法による算術の無矛盾性証明 高橋優太:ヒルベルトの ε 計算 藤原誠:ゲーデルのダイアレクティカ解釈と直観主義算術 黒川英徳:LK のカット消去定理 新井敏康:ゲンツェンから始まる証明論50年 菊池誠:チュートリアル
プログラム:以下のページをご覧ください. http://www2.kobe-u.ac.jp/~mkikuchi/ss2018.html
懇親会 : 日時:9月4日(火)18:30-20:30 場所:神戸大学六甲台第1キャンパス内アカデミア館3階レストランさくら http://www.kucoop.jp/info/index.html 会費:3,500円(3日の受付時にお支払いください.4日から参加の場合は事前にご連絡ください.)
参加申込: 参加ご希望の方は以下の情報を8月24日(金)までに email で, 件名を「SS2018」として菊池誠([email protected])までお送りください.
氏名: 所属: 身分: 連絡先 email アドレス: 懇親会:参加・不参加
締切を過ぎても対応可能な場合があります.お問い合わせください.
世話人・連絡先:菊池誠,酒井拓史