皆様、
千葉工大の安部達也です。
産総研の井上純さんに量子確率的プログラミングにおける最新の結果について お話しいただけることになりました。本セミナーに先んじて京都で開催される APLAS'24でも井上さんは講演しますが、都合がつかずAPLAS'24に参加できな いという方や日本語で長く聴きたいという方もいらっしゃると思いますので、 ぜひ本セミナーをご利用ください。
日時:2024年11月1日(金)15:00〜16:00 場所:オンライン 参加費:無料 参加方法:https://stair-st.connpass.com/
講師:井上純 様 演題:量子確率的プログラミング: 量子物理学を介さない量子プログラミング 概要: 現在、量子プログラミング言語はほぼ全てが量子ビットを基礎単位とする量子データを操作する体系になっているが、そうしたデータの振る舞いの記述は普通プログラマが習う機会の無い高度な線形代数に依拠している上、振る舞い自体も直観に反する部分が多々あり、それらを理解するには量子物理学の造詣が要求されるため、非常に敷居が高い。量子確率的プログラミングでは、量子的振る舞いの源を「負の確率で返す結果がある乱数生成器」で特徴づけられる量子非決定性の計算効果に求めることで、量子データの概念を不要とした。こうする事で、量子プログラミングの中心的な概念や制約を、物理学的観念に言及すること無く、計算的直観に訴える「負の確率」一本槍で説明することができる。この講演では、量子確率的プログラミングの基本的な考え方と、量子並列性やユニタリ性といった諸概念が確率過程に関して誰でも持っている直観と「負の確率」という唯一の非古典的異物からごく初等的な数学のみで導ける事を説明し、測定もこの枠組みで十全に説明できることを紹介する。
問合せ先:安部達也 [email protected]